天然保湿因子NMFの役割

本日は皮膚の保湿機能において重要な役割を果たす天然保湿因子(Natural Moisturizing Factor: NMF)について紹介します。

NMFは角層内の角質細胞中に存在し、皮膚の水分保持に不可欠な役割を担っております。その主要構成成分は遊離アミノ酸であり、さらにフィラグリン分解産物由来のものと汗由来のものが含まれています。

角層の構造を詳細に見ますと、角質細胞の中にNMFが存在し、結合水と共に角層の水分バランスを維持しています。この精巧な仕組みにより、私たちの皮膚は適切な水分量を保ち、バリア機能を発揮しています。

NMFは大量の汗や洗い過ぎなどによって流れでたり、加齢・紫外線・空調による急激な温度変化などによって、体内で生成する力が低下していきます。日々のスキンケアにおいてNMFの働きを意識し、適切な保湿ケアを心がけていただければと思います。