アナフィラキシーについて
アナフィラキシーは、医薬品などに対する急性の過敏反応により、接触後数分から30分以内に発症する重篤な症状です。この状態では、呼吸器症状、消化器症状、循環器症状、神経症状などが現れることがあります。特に、全身性の症状が急速に進行するため、早急な対応が必要です。
【早期に見られる症状】
1.皮膚の症状
- 発疹、紅斑、かゆみなどの全身的な皮膚反応が典型的です。
2.呼吸器の症状
- 声がかれる、鼻づまり、くしゃみ、喉の違和感、呼吸困難、咳などが見られます。
3.消化器の症状
- 胃痛、吐き気、嘔吐、下痢などが含まれます。
4.循環器の症状
- 脈拍異常、低血圧、めまいなどが現れることがあります。
5.神経の症状
- 不安、恐怖感、意識の混濁などが見られます。
6.眼の症状
- 視覚異常、視野の狭窄などが発生することがあります。
【特に緊急性が高い症状】
1.循環器の症状
- 脈拍異常、意識の低下、血圧低下など。
2.神経の症状
- 意識の混濁、失神など。
3.呼吸器の症状
- 声がかれる、喉の違和感、呼吸困難、喘鳴(ぜーぜー、ヒューヒューする音)、チアノーゼなど。
4.消化器の症状
- 持続する胃痛、嘔吐など。
上記のような症状が現れた場合、直ちに救急病院を受診してください。特に緊急性が高い症状が1つでも見られる場合、速やかに救急車を要請するなど迅速な対応が必要です。