ヘアサイクルとAGAの関係について
【髪の毛が伸びるしくみ】
髪の毛は「毛包」と呼ばれる部分の深部「毛球」に存在する「毛母細胞」から成り立っています。毛母細胞は、毛包周囲から栄養と酸素を取り込み、細胞分裂を繰り返すことで毛髪を作り出し、髪が伸びていきます。
- 毛包: 髪の毛を取り囲んでいる組織
- 毛球: 毛包の最深部の膨らんだ部分
- 毛母細胞: 髪の毛を作る細胞
- 毛細血管: 毛母細胞に栄養と酸素を供給
【正常時のヘアサイクル】
髪の毛は常に伸び続けるわけではなく、毛母細胞が分裂して髪が伸びる「成長期」(約2~6年)、毛根が萎縮し始める「退行期」(約2週間)、髪の成長が完全に止まる「休止期」(約3~4ヶ月)という周期を繰り返しています。これが正常な「ヘアサイクル」です。
【AGAのヘアサイクル】
AGAでは、男性ホルモンの一種である「ジヒドロテストステロン(DHT)」により成長期が数ヶ月~1年と短くなります。そのため、十分に成長せずに細く短い髪の毛(軟毛)が増えてしまいます。また、休止期に移る毛髪の割合が多くなることで髪の毛の総量も減少します。これが、AGAで髪が薄くなる主要な原因です。