円形脱毛症の分類と原因
円形脱毛症は、突然コインのような円形の脱毛が発生する疾患です。発症部位や症状の進行度により、以下の5つのタイプに分類されます。
円形脱毛症のタイプ
1 単発型
- 最も一般的なタイプで、1か所に限定して脱毛が起こる。
2 多発型
- 脱毛箇所が2か所以上にわたるタイプ。
3 蛇行型
- 脱毛箇所が連続して広がり、蛇行状になる。
4 全頭型
- 頭部全体に脱毛が広がるタイプ。
5 汎発型
- 頭髪だけでなく、眉毛や体毛も含めた全身に脱毛が広がる。
円形脱毛症は、年齢や性別に関係なく発症する可能性があります。日本では、およそ1万6千人に一人(成人の約0.2%)が発症すると言われています。また、眉毛やまつ毛など、毛の生えている部位であればどこでも発症する可能性があります。
円形脱毛症の原因
円形脱毛症の原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が関与していると考えられています。
1 自己免疫異常
- 免疫システムが誤って自身の毛根を攻撃し、脱毛を引き起こす。
2 遺伝
- 遺伝的要因があり、親子間で発症する確率は10%程度とされています。
3 アトピー素因
- アトピー性皮膚炎や喘息、アレルギー性鼻炎を持つ患者様に多く見られます。
4 ウイルス
- 風邪やインフルエンザなどのウイルス感染が誘因になることがあります。
5 ストレス
- 精神的ストレスが円形脱毛症の発症に関与していると考えられていますが、直接的な因果関係は不明です。
円形脱毛症は予測が難しく、治療には専門的なアプローチが必要です。当クリニックでは、患者様一人ひとりに合わせた治療法を提案しておりますので、円形脱毛症に関するご質問やご相談はお気軽にお問い合わせください。