ヒルドイドの使い分けガイド

保湿剤によるスキンケアは、年間を通じて継続することが大切であるため、季節や塗布部位、時間帯に応じて、者さんが継続して塗布できるような剤形を選択することが重要です。代表的な保湿剤であるヒルドイドのソフト軟膏、クリーム、ローション、フォームを塗布場面に合わせて使い分けることで、継続率向上につながります。

季節による使い分け

秋から冬の乾燥期には、油分の多いW/O型クリームが選ばれ、汗をかきやすい季節には使用感の良いフォームやローションが選ばれます。O/W型クリームは、被覆感と使用感のバランスが取れており、年間を通じて使用に適しています。外気温や湿度の変化に合わせて、ソフト軟膏(W/O型クリーム)あるいはクリーム(O/W型クリーム)とフォームあるいはローションを組み合わせた処方が可能です。

時間帯による使い分け

朝の忙しい時間帯に塗布する場合は、短時間で塗布できるフォームやローションが便利です。時間に余裕があるときや入浴後には、ソフト軟膏あるいはクリームでしっかりと保湿します。

部位による使い分け

顔面はクリームやローションが、頭皮や塗布範囲が広い場合はフォームやローションが、手や肘、ひざなど被覆性が求められる部位は、クリームやソフト軟膏が適しています。

容器による使い分け

大きい容器は自宅で使用する場合や、保護者が介助する際に便利です。チューブは持ち運びに便利なため、外出先での使用に便利です。

患者様のライフスタイルや季節、塗布部位に応じて適切な剤形を選び、保湿剤を効果的に使用することが重要です。これにより、保湿治療の継続性が向上し、皮膚の健康維持に寄与することが期待されます。